顎関節症とは
顎関節症を治そう!顎関節症の治療について
顎関節症は人によって症状や原因がさまざまですが、歯科医院や口腔外科での治療法は、マウスピース、スプリント、プレート療法等、口の中に器具を入れて改善する方法が圧倒的に多いようです。また、マッサージを併用している例も多いようです。
器具を使った治療法
下あごは左右で高さが異なるようにズレます。この関節の隙間には、関節円板(軟骨のようなもの)があり、狭くなっている方は下あごの骨の前方へズレ、広くなっている方は伸びて弛緩しています。
マウスピース、スプリント、プレート等の器具を口の中に入れる治療法は、この狭くなった関節の隙間を広げることとを狙った治療法なのです。これにより、関節円板の整復、あごの筋肉群の強い収縮をゆるめ、筋肉の硬直を緩める等の効果を狙っています。
しかしながら、あごの筋肉群は、図のようなアンバランスをとるように何らかの原因で強く収縮しているのですから、厚みのある器具を入れても咀嚼の収縮は続いていると考えられます。柔らかい器具に再三穴をあけてしまう場合をよく聞きます。
これらの器具で改善される方も多いですが、改善されない方もいらっしゃいます。 この場合は別の角度から見る必要があると思います。
関節円板(軟骨)や頚椎を整えて治す
あごの筋肉群は頚椎の筋肉と密接に関係しています。図のように下顎骨のすぐ後ろに頚椎はあります。首を下に向けたり、上に向けたり、左右に向けて口を開け閉めしてみてください。首の動きとあごが繋がっているのが感じていただけると思います。
- 1)口を開ける時に痛い
- 口を開けるとともに拮抗する筋肉、首の筋肉、姿勢筋等が影響しています。
- 2)口を閉じる物を噛むときに痛い
- 顎関節の空間の隙間に生じた左右差の改善が必要です。
※ 関節円板(軟骨)の整復 - 3)口が大きく開けられない
- 関節円板の前方へのズレが咀嚼筋の靱帯を強く引っ張って収縮しています。
- 4)あごを動かすと音がする
- コリッ、ゴキッ、ジャリッなどいろいろな音があります。 これらは骨のこすれる音ではありません。靱帯や関節円板が強く萎縮しているため、こすれたり、引っかかってはじけたりする音です。関節円板がズレて下あご(下顎骨)を正常に動かせない(左右同時に開かない、外へズレる等)状態です。
- ◆ 関節円板の前方変位
- この関節の隙間にある円板(軟骨のようなもの)が前方にズレているのを手技によって整復します。これは、口が指2本分ぐらい開く方に行います(正常な方は3本分以上開きます)。
- ◆ 頚椎のズレ
- 背骨の一部である頚椎は首の中心にあります。このズレを取ると、首、あご、頭部の筋肉の収縮が取れてきます。
口を開ける時痛い方、口が左右にガクガク開く方は頚椎の調整が大切です。
また、痛みが何もしなくても、ある方は骨盤を含め全身の調整が必要です。
一緒にしっかり治していきましょう!
あごは特に食事をするために強力な筋肉群が動いています(物を噛むときには約60kgの力を発揮しています)。器具で調整したり、筋肉をマッサージするだけでは、その場は症状が少なくなっても、再発するリスクが多いと思います。
当院では、症状についてよくお聞きし、原因を見つけ出し、おひとりおひとりに合った施術を心がけています。いっしょに顎関節症を治していきましょう。
まずはお客さまの症状やつらいことをお聞かせください。ご相談お待ちしています。